昔の占い師は、霊的な能力、予知能力に優れていた半面、社会の事情に疎く浮世離れした存在でした。
そのため、占い師のそばでサポートする通訳者がいました。
占い師の質問に対するいい、悪い、上手くいく、上手くいかないなどの答えを、わかりやすく質問者へお伝えるのが通訳者です。
現代に例えば、今後の転職活動はどの分野に進めばいいでしょうか?
という質問の場合、
昔の占い師なら、
その転職は上手くいく(またはいかない)
もう少し具体的に伝えるタイプの占い師だとすると・・
人々を救うことがあなたの使命
など、YES,NOのシンプルな答えか、抽象的な答えが返ってくるはずです。
つまり占いによって問題解決のヒントは出ているのですが、現実社会の仕組みや事情を知らないため、具体的な参考例を伝えることができないのですね。
最近では、占い師自身も転職等の知識(業界や資格の知識)などをもっていた方がいい、という考えも広まっています。
その方が相談者様に答えをお伝えする時に、わかりやすく具体的だからです。
しかし私は、占い師が現実的な社会の仕組みに落とし込んで、具体的な事例をお伝えする必要は必ずしもない、と思います。
なぜなら、具体的にそれが何なのか?という答えはすでに相談者様の頭の中の引き出しにあるからです。

これは、千と千尋の神隠しの、釜爺の仕事場を例にするとわかりやすいです。
※映画を観たことのない人はごめんなさい!
千と千尋に登場する釜爺の仕事場(ボイラー室)には、薬草を保管するための沢山の小さな引き出しが並んでいます。
無数にある引き出しの中から、その日のお客様に最適な薬草を取り出すわけですね。
釜爺のように超人並みの記憶力と、自在に伸びる6本もの長い手があれば、いつでも最適な薬(問題解決の具体的な行動、方法)を引き出すことができます。
しかし私たち人間は、無数に存在する頭の中の記憶という引き出しを、自在に活用することができません。
大抵の記憶は時間とともに忘れてしまい、直近の記憶の引き出しばかり出し入れしています。
自分から遠く離れた位置の引き出し(過去の記憶)の中の情報は、引き出しの肥やしになってしまうのです。
これは非常にもったいないですね。
自分の中に、最適な解決策があるにも関わらず、あまりにも遠い位置にあるために活用されずに眠ったままです。
占いは、相談者様の記憶の引き出しの中から、今の悩みを解決するための引き出しの場所を案内するようなものです。
そのため、占い師が具体的な事柄を伝えなくても、引き出しの中身のヒントをお伝えするだけで、相談者様の中にある該当の引き出しの場所がわかるようになるのです。
例えば個人情報がわからない範囲で書ける事例として・・
あまり接点のない好きな人と両想いになりたい!というご相談者様を占った時、
好きなお相手の交際範囲を把握することで上手くいく、関係が近づく
というメッセージを受け取りました。
タロットのカードを並べていると、好きなお相手の周囲にいる人、心の交流のある人達が数珠つなぎでつながっているイメージが見えました。
その頃の私はフェイスブックの存在を知らなかったのですが、彼の交際範囲を把握すれば、自然と彼に近づくことができます
とお伝えした所・・
あ!それって彼のフェイスブックのことですか!?
と相談者様ご自身がヒントを現実的に落とし込んでくださいました。
その後、フェイスブック上に彼とつながりのある知人がいたことで、その知人に彼を紹介してもらい、お二人は晴れて両想いになられました。
他にも経営難で悩む社長さんからのご相談で、どうすれば黒字に転換できるのか?
というご質問を受けたこともあります。
その時は、風車がくるくると回り、海底にいる魚が大量に生き生きと泳いでいるイメージが見えました。
タロットカードでは、やはり風を示すソードが並び、水を示すカップがキーワードとして出ていました。
私はなんのことだかさっぱりわかりませんでしたが、感じたままに
風力と水質の改善により、大漁の成果が見込まれるようです。
とだけお伝えしまいた。
後日、ご相談者様は自社の独自システムにより水質を改善することで、問題が解決し、半年もたたずに黒字転換されました。
その独自システムは非公開でしたが、昔プロジェクトを進めて未完のままで保留にしてた企画だそうです。
そんな特殊なシステムは、占い師が社会のことを調べようとわかるはずがありません。
しかし、ご相談者様ご自身の中に、答えの引き出しがすでにあったため解決策を引き当てることができたのです。
私たち占い師は、相談者様の頭の中にある記憶の引き出しの中から、今すぐに活用できる情報、方法の場所をお伝えするだけでよいのです。
もちろん、できる限り具体的な内容でお伝えすることもありますが、どんなに具体的な答えであってもそれは、占い師の知識でしかありません。
相談者様の中には、他人が想像する以上の素晴らしい解決案がすでに存在するのです。
相談者様は無力な被害者などでは決してなく、すべてを解決し幸福な人生を送るパワーと知識をすでに持っていらっしゃいます。
あまりにも頑張りすぎて、あまりにも多くの出来事が絶え間なく押し寄せてくるので、解決案を忘れてしまっているだけなのです。
占い師が答えを伝える⇒質問者様がそれに従う、のではなく、
占い師と質問様の能力、記憶を融合し、協力し合いなら一緒に答えを模索していく・・そんなスタイルが、私は好きです。
※いつも文字数が長くなってしまいごめんなさい。こんなに長々しい文章を最後まで読んで頂いた読者様に心より感謝致します。
今日という一日が、あなたにとって素敵な日となりますように。